「生かす」と「活かす」。
この二つの言葉はには大きな意味合いの違があります。
間違えた使い方をして恥をかくことのないよう「生かす」と「活かす」の違いについてしっかり勉強しておきましょう。
生かすの意味
「生かす」には生き死にの生きるという意味から、生き生きとした笑顔など状態を表す意味、または生きた味わいなど感覚を表す意味まで幅広い意味合いがあります。
生かすの使い方
「生かす」は常用漢字であり、その使い方は大変広いです。
「生かす」を使って間違える場面はほぼないため、迷った場合は「生かす」を使っておけば問題ありません。
簡単になってしまいますが、「生かす」という言葉はそれだけ流用性のある言葉なのです。
活かすの意味
「活かす」の意味は能動的で、かつ主観的です。
自分から見て物や状況を説明するときに「活かす」という言葉を使います。
また、「活かす」は人にたいしてはあまり使いません。
失礼になるからです。
活かすの使い方
「活かす」は物や状況にたいしての限定的な場面でしか使えません。
●包丁の切れ味を「活かす」。
●苦しい状況を逆に「活かす」ことかできた。
上記のように「活かす」の使い方は限定的です。
では自分のことにたいしての言葉としてはどうでしょうか?
『自分の能力を活かす』
適した使い方のように見えますが、上記の使い方は正しくありません。
「活かす」という言葉は人には使わないのです。
また、「活かす」は常用漢字でもありません。
「活かす」の使い方には注意が必要なのです。
履歴書や就職活動での使い方
自分の経験や能力をアピールするために、つい「活かす」を使いたくなりますが、それはやめましょう。
担当者によっては「この人は漢字を知らないのかな」と思われてしまいます。
履歴書や就職活動などの場合は、「生かす」か、ひらがなでの「いかす」を使うようにしましょう。
生かすと活かすのまとめ
●「生かす」は幅広い場面で使える。
●「生かす」は常用漢字。
●迷ったときは「生かす」を使えば問題ない。
なぜかというと、「生かす」という言葉は「活かす」の意味も含んでいるため。
●「活かす」は自分から見た物や状況にたいして使う言葉。
●「活かす」は人にたいしては使わない。
とくに相手にたいして「活かす」を使うのは失礼。
●「活かす」をあえて使うことにより、その言葉の重みを伝えることが「活かす」にはある。
もちろん「生かす」を使っておけば間違えないのですが、文的知識を深めるためにもぜひ「活かす」も使って頂きたいと思います。