皆さんは、「ジャム」と「マーマレード」はどちらがお好きですか?
「どっちも同じものじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかと思いますが、実は、「ジャム」と「マーマレード」には違いがあります。
パンやヨーグルトなどと合わせて食べると、更に美味しい「ジャム」や「マーマレード」ですが、この二つの違いを分かり易くするために、それぞれの定義も調べてみました。
「ジャム」と「マーマレード」の違いや定義を簡単にまとめてみましたので、是非一つの豆知識として知ってみてください!
ジャムとマーマレードの定義
ジャム類の日本農林規格というものがあり、そこに「ジャム」と「マーマレード」の定義が記載されているので、紹介します。
ジャムの定義
ジャム類のうち、マーマレード及びゼリー以外のものをいいます。
- 果実、野菜又は花弁(以下「果実等」と総称する。)を砂糖類、糖アルコール又は蜂蜜とともにゼリー化するようになるまで加熱したもの
- 1に酒類、かんきつ類の果汁、ゲル化剤、酸味料、香料等を加えたもの
ゼリーとは、ジャム類のうち、果実等の搾汁を原料としたものをいいます。
マーマレードの定義
マーマレードのジャム(出典:Wikipedia)
ジャム類のうち、かんきつ類の果実を原料としたもので、かんきつ類の果皮が認められるものをいいます。
ジャムとマーマレードの違い
上記では、「ジャム」と「マーマレード」の定義について述べましたが、両者の主な違いをまとめてみますと、
- 果物の皮による違い
が主な違いになるかと思います。
「ジャム」も「マーマレード」も、作られる過程が基本的には同じです。しかし、果物の皮が含まれていれば良いのなら、すべての果物で「マーマレード」を作ることが出来るような気がしますよね。実は「ジャム」と「マーマレード」の違いの一つとして、「マーマレード」に出来る食材がおおよそ決まっています。
「ジャム」と「マーマレード」は、果物を砂糖で加熱して濃縮した、長期保存が出来る食べ物です。果物と一緒に果物の皮が使われているかどうかが、「ジャム」と「マーマレード」の大きな差となります。つまり、果実の皮をゼリー化にする過程で必要になってくるのが「マーマレード」であるため、果物の皮が多くなければ、「マーマレード」が作れないという事になりますね。
そこで例を挙げて説明してみます。いちごで「マーマレード」は作れると思いますか?
いちごの「ジャム」は多くありますが、いちごの「マーマレード」は見たことがありません。いちごのように果物の皮という皮がない果物では、「マーマレード」を作ることが不可能となります。一般的に親しまれている「マーマレード」は、オレンジの皮が入っている「マーマレード」が主です。
オレンジのような柑橘系の果物の皮は、基本的には廃棄されることが多いですが、大量の果物の皮を破棄するのは非可食部といっても何かもったいないですよね。そこで、何か出来ないだろうかと考えて、果物の皮入りの「マーマレード」というほろ苦くて甘い食べ物にしたのですね。
「ジャム」と「マーマレード」の違いまとめ
- 果物の皮が含まれていないのが「ジャム」。苺やブルーベリーなどの皮が少ない果物で作られる。
- 果物の皮が含まれているのが「マーマレード」。皮が多いオレンジなどの柑橘系の果物で作られるものが多い。