私たちは生活の中で、水道・ガス・電気の3種類のライフラインを使用していますよね。
最近ではオール電化の家も増えて、ガスは使用していないという家庭も増えました。
しかし、今でも多くの家庭がガスを使用しています。
皆さんのお宅では、どのようなガスを使用していますか?
ガスというと、大きく分けて「都市ガス」「プロパンガス」の2つに分けられますよね。
新しく家を建てたり賃貸を契約する場合、ガスのタイプも確認するという人も多いと思います。
「都市ガス」は地下のガス管を通してガスが供給され、「プロパンガス」はボンベに入ったガスを定期的にガス会社が配達にきてくれるという事は知っていると思います。
しかし、実は他にも「都市ガス」と「プロパンガス」には違いがいくつかあるのです。
今回は「都市ガス」と「プロパンガス」の違いと意味、そして料金や器具、見分け方について説明していきます。
「都市ガス」の意味
都市ガスメーター(出典:Wikipedia)
つまり、都市ガスというのは、ただ直接ガス管を通じて供給されるというものだけではなく、ガスの種類もプロパンガスとは違うのです。
さらに、同じ都市ガスでも、ガス会社によって熱量が違うので、使用する器具も違ってきます。
例えば、今全国で多くのガス会社(東京ガス・大阪ガス・東邦ガスなど)が使用しているガスグループは「13A」というもので、標準発熱は10000~15000kcal/㎡です。
しかし、他にも地方では「12A」(標準発熱9070~11000Kcal/㎡)などいくつかの種類があり、供給されるガスの種類が変わることで器具の調整もしくは器具を買い替えなければいけないというデメリットがあります。
他に、都市ガスというのは水道のように公共料金として扱われていて業者が勝手に料金設定をすることが出来ないため、料金がわかりやすいとも言えます。
ガスといえば、やはり気になるのが料金ですよね。
都市ガスの場合、月々の料金は明確ですが、初めて利用するときにはガス管や料金メーターなどが必要になってきますよね。
この初期費用というのは、都市ガスは戸建ての場合には最初に一括して支払う必要があります。
アパートやマンションなど最初から設置されている場合には、設置する際にアパートなどの経営者が支払っているのであとから利用者が払うという事はありません。
後は、ガスを直接ガス管から引き込んでいるので、月々の支払料金は都市ガスの方が割安と言えます。
ただ、もちろん都市ガスにもデメリットがあります。
それは災害時です。
プロパンガスはガスボンベから直接ガスが供給されているので、災害時でもすぐに利用を再開することが出来ます。
しかし、都市ガスの場合配管からガスが供給されているので、ガス管がダメージを受ければもちろんガスの供給もストップされることになります。
「プロパンガス」の意味
LPGボンベ(出典:Wikipedia)
プロパンガスは、都市ガスと違い、個人が経営している会社から直接ボンベを供給してくれますよね。
その為、自由料金なのでその料金金額はガス会社によって様々です。
都市ガスは、ガスグループによってガスの種類が違うため、器具も違うというお話をしましたが、プロパンガスの場合は全国ほぼ同じなので、器具もプロパンガス用(LPガス用)のものであればどれでも使うことが出来るというメリットがあります。
しかし、もちろんプロパンガスにもデメリットもあります。
まず言えるのが都市ガスよりも月額料金が高いという事。
都市ガスの場合、初期費用でランニングコストを支払ってしまうため、月額料金はガス料金のみとなります。
それに対してプロパンガスというのは月額のガス使用量に初期費用などを分割して上乗せするため、月額料金が割高となってしまいます。
そして、プロパンガスで心配なのがボンベの爆発ではないでしょうか?
確かに毎年ほんのわずかではありますがボンベの爆発は起こっています。
しかし、都市ガスでも配管ガスの不備や器具の不部なども起こり得るので、その危険性はどちらも同じくらいなのです。
確かに先の東日本大震災の時、プロパンガスも安全装置が働き一時的に使用することが出来なくなったという家庭も多いと思います。
しかし、安全装置を解除すればまたすぐ使えるようになるところがプロパンガスのメリットです。
実際に、震災後の炊き出しなどにプロパンガスは大いに活躍をしました。
「都市ガス」と「プロパンガス」の違いのまとめ
「都市ガス」と「プロパンガス」の違いは、配管で直接供給されるか、ガスボンベから供給されるだけではなく、ガスの種類にも違いがあることが分かったと思います。
さらに、器具の違いや公共料金化自由料金化の違い、さらには月額の料金の違いなど様々な違いがあるのです。
もしも賃貸や戸建てへの引っ越しをする場合、ガスのタイプは「都市ガス」と「プロパンガス」どちらを使用するかどうか、メリットとデメリットをしっかりと考えて検討することをお勧めします。