テレビなどで刑事ドラマを見ていると、「警察官」と「刑事」という言葉が出てきますよね。
イメージ的には、「警察官」は交番などに勤務していて、制服をしている人、「刑事」というとスーツを着て殺人事件など重要な事件を調べて解決する人という感じではないでしょうか?
しかし、はっきり言って「警察官」と「刑事」にはどのような違いがあるのか良く分かりませんよね。
今回は、「警察官」「刑事」の違いについてご説明いたします。
「警察官」の意味
つまり、警察の仕事をしている人は全て「警察官」というのです。
警察というと、
- 巡査
- 巡査部長
- 警部補
- 警部
- 警視
- 警視正
- 警視長
- 警視監
- 警視総監
の9階級に分かれています。
それでも、交番や派出所に勤めているお巡りさんから警視庁に勤める偉い人まで、全ての人が「警察官」となるのです。
「刑事」の意味
他にも、生活安全課・少年課警備課・公安課で勤務する人も「刑事」と呼ばれています。
つまり、「刑事」とは、警察官の中に属するものなのです。
ちなみに刑事というと、お巡りさんなどのように制服を着ずに私服で仕事をしていますよね。
その理由は、やはり刑事事件の調査などをしている時、制服を着ていると調べていることがばれやすいからです。
他にも、聞き込みなどをするときに、制服で聞き込みをするのは失礼なので、スーツで行動しているとも言われています。
しかし実は職場から支給されているものなのだとか。
支給といっても、同じものでは意味がないので刑事の人がそれぞれ好みのスーツを言い、それを購入してもらっているんです。
もちろん、好きなスーツが選べるからと言っても、あまり高いものは税金なので遠慮してほしいですね。
警察官の給料はどうやって決められているの?
警察官の給料というのは、制服の警察官だから安くて、私服の刑事だから高いというわけではありません。
警察官の給与は、階級や年齢、自治体・キャリア・所属課などによって違ってくるのです。
そして、基本給の他に仕事の内容によって様々な特別手当がつきます。
その為、基本給は階級が上に上がれば上がるほど高くなりますが、実際には直接刑事事件など現場などに携わっている人の方が、様々な特別手当がつくために給与が高くなるという事も少なくありません。
警察官の休みはどうなっているの?
次に気になるのが、警察官の休みですよね。
警察官の休みは、交番勤務などの警察官と、刑事などの仕事では、まったく違ってきます。
例えば、交番勤務などをしている制服の警察官の勤務体系はシフト制です。
その為、何曜日が休みになるとかというのは特に決められていません。
しかも、交番勤務の場合は24時間体制で市民の平和と安全を守らなくてはいけませんよね。
なので、仕事自体が徹夜になるという事もしばしばですし、たとえ連絡がなくともいつでも出て行けるように常に気を張っていなければいけません。
その分、メリットもあります。
それは、仕事と休みがはっきりと分かれているという事。
自分が休みの時には、代わりの警察官が仕事をしてくれているため、きちんと休みを取ることが出来るのです。
それに比べて、「刑事」という仕事の場合は全くの真逆の休みとなってきます。
刑事の仕事というのは、交番勤務と違い、重要な仕事がなければ基本仕事の時間は昼間のみです。
ただ、刑事の場合にはシフト制ではないので、変わりがいないというのが大きなデメリットです。
その為、たとえ自分が休みの日でも事件があれば急に呼び出されて現場に行かなければいけないのです。
さらに事件がなかなか解決しなければ、ずっと休みなく働かなくてはいけなくなりません。
違いのまとめ
警察に勤めている人は全ての人が「警察官」で、「刑事」というのは警察官の中の一部の課の人の俗称であるという事がわかりましたね。
刑事ドラマを見ていると、「警察官」は制服を着ていて、「刑事」は私服というイメージがありますが、「警察官」に関してはちょっと違いますが、「刑事」に関してはあながち間違えではないようです。
ただ、有名な刑事ドラマのように、ジーパンをはいていたりロングゴートを着ているような刑事はいないようです。