「唐揚げ」や「竜田揚げ」、「フライドチキン」は、子供から大人まで皆が大好きなおかずともいえる定番人気おかずですね。
特に夏になると、冷たいビールと一緒に、揚げ物のおかずが食べたくなる大人の方も多いと思います。
子どもたちは、これらのおかずがお弁当にも入っていると嬉しくなる、人気の揚げ物のおかずです。
しかし、これら3つのおかずは何がどう違うのか、皆さんは知っていますか?
色んな認識を持っている方もたくさんいると思いますが、今回は、それぞれのおかずの本来の作り方や材料などを見ていき、それぞれどんな違いがあるのか、比べていきましょう。
これから少し、「唐揚げ」「竜田揚げ」「フライドチキン」の見方が変わってくるかもしれませんよ。
唐揚げとは
鶏のから揚げ(出典:Wikipedia)
本来「唐揚げ」とは、肉だけではなく、野菜や白身魚などの食材に味付けをして、油で揚げたものの総称であり、その料理の事を示すようです。
醤油や塩こしょうなど、食材に下味をつけて、片栗粉や小麦粉などをまぶし、油で揚げたものを「唐揚げ」と言います。
そして、「唐揚げ」は下味をつけた後に小麦粉をまぶして揚げるものと言われていました。
現在は小麦粉や片栗粉などで衣をつけて揚げるものの総称として使われています。
そのため、一般的には小麦粉ですが、片栗粉であったり、コーンスターチをつけて揚げる「唐揚げ」もあります。
現在の「唐揚げ」は、小麦粉で揚げたり片栗粉で揚げたりと、料理の仕方にもいろんなアレンジがあるため、一概に小麦粉で揚げたら「唐揚げ」であるという本来の意味がなくなりつつあるような気がしますね。
竜田揚げとは
竜田揚げ(出典:くらしる)
まず本来の「竜田揚げ」という意味は、魚や肉の臭みのある食材を揚げて作られる料理であるため、醤油とみりんでしっかりと下味をつけてから、片栗粉をまぶし、揚げたものの事を「竜田揚げ」と言うそうです。
作り方だけをみると、「唐揚げ」とほぼ同じですね。
実は「竜田揚げ」とは、「唐揚げ」という大きな揚げ物の料理の中に分類されている料理です。
「唐揚げ」と異なる点は、食材に醤油・みりんで下味をしっかりつけてから、片栗粉をまぶして揚げたもののことを言うところです。
「竜田揚げ」は醤油やみりんで下味を馴染ませてから、片栗粉をまぶして揚げたものの事を指すのですね。
フライドチキンとは
フライドチキン:(出典:Wikipedia)
名前の通り、鶏肉を揚げたものを「フライドチキン」と言います。
「フライドチキン」の作り方を見て分かったことは、鶏肉に塩やこしょうとその他のお好みのスパイスを入れて、小麦粉であげたものの事を、「フライドチキン」というようです。
あるきっかけから、営業担当者が「クリスマスにはケンタッキー」を広くアピールしようと考え、やがて日本では、クリスマスにはフライドチキンという風習が根付いたそうですよ。
「フライドチキン」は骨付きのものもあったりと、アメリカ料理の代表的な料理の1つですよね。
いわゆる、アメリカ版の唐揚げが「フライドチキン」という事ですね。
唐揚げと竜田揚げとフライドチキン、それぞれの違いとは
- 「唐揚げ」は、下味をつけてから小麦粉をまぶして揚げるものであり、揚げ物の総称でもある。
- 「竜田揚げ」は、醤油とみりんで下味をつけこみ、片栗粉をまぶして揚げたもの。
- 「フライドチキン」は、アメリカの代表料理であるため、スパイス味で衣になる小麦粉に味をつけ揚げたもの。
簡単にまとめると、それぞれの違いはこのようになりました。
「唐揚げ」という大きな枠の中に、「竜田揚げ」や「フライドチキン」などがあります。
そして、油で揚げる調理方法は一緒ですが、作り方の違いによって、それぞれの名前がつくことが分かりました。
しかし現在では、「唐揚げ」だから衣は小麦粉で作るといったような固定概念を持っている人は少なく、それぞれの好みに合わせたり、色んなアレンジをしながら、片栗粉で衣を作ったり、味付けを変えてみたりと、様々な味の「唐揚げ」が沢山あります。
それぞれの本来の作り方や意味の違いを知ると、またより一層それぞれの料理が美味しく作れたり、頂くことが出来るのではないかと思います。
多くの人に好まれている料理であるので、これからも味や料理方法は進化していくと思います。
1つの豆知識として、「唐揚げ」「竜田揚げ」「フライドチキン」のそれぞれの違いを知ってもらえたら嬉しいです!