「非行」と「不良」の違い

「非行」「不良」、どちらも悪いことをしている未成年というイメージですよね。

そして、この2つの言葉にはどちらも同じ意味があると勘違いしている人、結構いるようです。

でも、テレビのニュースなどで未成年の犯罪などを取り上げていると「非行」という言葉をよく使っているのを見ますよね。

じゃあ、「不良」を丁寧な言い方にしたら「非行」になるの?

実は「非行」「不良」には明確な違いがあるのです。

今回は「非行」と「不良」の違いと意味についてご説明します。

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「非行」の意味

ではまず非行の意味から見ていきたいと思います。

テレビのニュースでは、どちらかというとこちらの非行という言葉を耳にしますよね。

太郎
非行少年というのは、犯罪を犯した少年、14歳未満で刑罰法令に触れる行為をした少年、将来犯罪を起こしそうな少年の3つの当てはまる少年のことを言います。

つまり、「非行」とは、犯罪をおこたけれど年齢的に処罰することのできない行為のことを言うのです。

たとえ「非行」と呼ばれる犯罪行為を起こしていなくても、犯罪行為を起こしそうな少年に対しても、実際に犯罪を起こした少年と同じく「非行少年」と呼びます。
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「不良」の意味

では、不良にはどのような意味があるのでしょうか?

不良というのは一見非行とそう変わらないような気がしますが、実は明確な違いがあるのです。

桃子
非行は犯罪を犯した行為に対して当てはまる言葉ですが、不良というのは社会的な道徳には当てはまるけれど、犯罪までは犯していない行為のことを言います。

当てはまる例としては、飲酒・喫煙・深夜徘徊、そして他人の迷惑になるような行為のことを指すものなのです。

この例を見てみると、飲酒・喫煙が含まれていますよね。

飲酒・喫煙というのは、法律で20歳未満は禁止されているはずなのになぜ犯罪(非行)に入らないのか疑問に思った人もいると思います。

飲酒・喫煙というのは、確かに法律では禁止されています。

しかし、特に法を犯したからと言って罰則規定がないのが現状なのです。

つまり、刑事処分はされないという事で、「非行」ではなく「不良」の範囲になるのです。

「非行」と「不良」の違いのまとめ

「非行」「不良」の違いは、犯罪を犯し刑罰を課せられたかどうかという事がわかりましたね。

その為、どちらかというと犯罪事件をニュースで取り上げるテレビなどでは、「非行」という言葉がよく聞かれるのです。

しかし、私たちが普段目にする迷惑行為を犯している少年・少女に対しては「不良」という言葉が当てはまるというわけなのです。

ただどちらにしても、他人に迷惑を掛けたりするなど、悪い行いをしていることに違いはありません。

「非行」に関しても「不良」に関しても、このような行為を行う少年少女に対して、真っ向から注意が出来る大人が近年では減ってきている気がします。

「不良」の時点できちんと大人が注意をして道を正してあげることが出来れば、「非行」を犯す少年少女も今よりは減らすことが出来るのではないでしょうか?

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