皆さんは、「ソテー」と「ムニエル」と「ポワレ」のそれぞれの違いをご存知でしょうか。
「ソテー」と「ムニエル」は、家庭でも出てくる料理であり、親しみのある名前だと思いますが、「ポワレ」という名前は聞いたことのある方はどのくらいいるでしょうか。
また、レストラン等で、「ポワレ」を召し上がった経験もあるかもしれませんが、大半の方が本当の「ポワレ」の意味は知らないかと思います。そして、「鮭のムニエル」や「白身魚のソテー」などというように、同じ魚であっても、「ソテー」や「ムニエル」と名前が異なるメニュー名があります。
では、「ソテー」「ムニエル」「ポワレ」の違いは何があるのでしょうか。調べてみて分かった事をまとめてみましたので、興味のある方は是非ご参考にしてもらえると嬉しいです。
ソテーとは
ソテーされたポテト、玉ねぎ、ベーコン(出典:Wikipedia)
「ソテー」はフランス語であり、一般的には、肉や野菜等をフライパンで少量の油で軽く炒める料理や調理法の事を意味します。
「ソテー」という言葉には、「飛び跳ねる」という意味があり、フライパンの中で食材を炒めると、油が飛び跳ねる様から名付けられたそうです。
「ソテー」は、短時間で火を通すため、食材は薄くスライスする場合が多いです。
「ポークソテー」「白身魚のソテー」「野菜のソテー」などがあるように、「ソテー」に使われる食材としては、魚だけではなく、肉や野菜も使われます。
ムニエルとは
シタビラメのムニエル サヤインゲン添え(出典:Wikipedia)
また、バターで両面を焼いたものとも言われています。
使われる主な食材としては、魚が多いのが、「ムニエル」であるため、魚の切り身に塩や胡椒で味を付けて、小麦粉をまぶし、バターで焼いたものが「ムニエル」であると一般的には認知されていると思いますが、魚以外にも、実は野菜でも「ムニエル」が出来るようですよ。
ポワレとは
白身魚のポワレ(出典:シェフごはん)
フランス料理で鍋にバターと材料を入れて、蓋をしてオーブンで蒸し焼きにする料理の事を「ポワレ」と言われていたり、蓋をした底の深い鍋に、少量のフォン(出汁)を入れ蒸し焼きにするという調理方法のこととも言われています。
「ポワレ」の本来の意味は、蓋をしたフライパンで蒸し焼きにするという意味があるようです。
「ポワレ」は、フォンを入れる事と、蒸し焼きにするという事がポイントとなり、焼くという調理方法とは異なるようです。
「ポワレ」はフランス料理で、フライパンの油を食材にかけながら焼き、カリッと表面を焼き上げるのが特徴です。
食材で言うと、鶏肉や魚などで、それらの皮目を上にして、油をスプーンでかけながらじっくり焼くと、皮がカリッと仕上がります。
料理名としては、「牛肉のポアレ」「鶏肉のポアレ」「真鯛のポアレ」などがあります。
ソテーとムニエルとポワレの違いまとめ
- 「ソテー」は、焼いたり、炒めたり、炒め煮にすることなどを幅広く指しています。
- 「ソテー」は、バターを使って炒めた料理全般に使う料理名であり、食材では、肉でも魚でも野菜でも使える調理方法です。
- 「ソテー」と「ムニエル」は違いというよりも、小麦粉を付けて焼く「ムニエル」が、「ソテー」の中のひとつの料理であると言えます。
- 「ソテー」と「ムニエル」は、食材に魚を使って出来る料理です。
- 「ムニエル」は、バターを使った魚料理に使う料理名と言われています。
- 「ポワレ」は、フォンを入れて蒸し焼きにする料理名で、工程にフタをしたり蒸し焼きにする工程があります。