「霧」と「靄」と「霞」と「ガス」の違い

「ガス」という言葉からみなさんは何を思い浮かべますか。

排気ガス、毒ガス…、天体に詳しい方でしたら、星間ガスを思い浮かべるかもしれませんね。

ストレス解消のことをガス抜きなんて言ったりもしますよね。

この「ガス」ですが、元々は一体何のことでしょうか。

実は、英語で気体という意味を持っています。

ここでは、気体の意味合いを持った「ガス」に関係が深い「霧(きり)と靄(もや)と霞(かすみ)の違いと意味」について解説します!

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霧(きり)と靄(もや)について

よく天気予報などで「霧」「靄」という言葉は耳にしますが、一体どのような違いがあるのでしょうか。

かなり大雑把にいってしまうと、「霧」「靄」「ガス」(=気体)です。

ですが、この2つにはきちんとした意味の違いがあります。

霧(きり)とは

私たちが生活している周りの空気には目には見えない水分がふわふわと漂っています。

この水分を水蒸気といいますが、水蒸気は温度が下がってしまうとなんと目に見えるようになってしまいます。

冷たい飲み物を暑い夏の日に部屋に出していると、いつの間にか容器が水でびしょびしょになっていたことはありませんか。

これは、中の飲み物が外に出てきたわけではありません。

容器の周りの水蒸気が冷やされることで、私たちの目に見えてしまっているのです。

「霧」にも同じようなことが起きています。

空気全体の温度が何かの影響で下がって、私たちの目には普段見ることができない水蒸気が小さな水の粒になって見えているのです。

見えているといっても、雨のようには見えていません。

白くぼや~っと視界がぼやけて見えています。

太郎
1km以上先を見ることができない状態を「霧」といいます。
実は、「霧」も雲も同じものです。
雲は空に浮かんだ「霧」のことをいいます。
山に雲がかかっていたら、山の下の人からは雲となりますが、山の雲がかかっている場所に居る人からすると、「霧」となります。

靄(もや)とは

一方、「靄」とはどのような状態のことをいうのでしょうか。

靄が発生するメカニズムは「霧」と同じですが、視界の状態が違います。

桃子
10km以上先を見ることができない状態を「靄」といいます。
靄の方が視界がクリアなんですね。

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霞(かすみ)とは

「霧」「靄」は視界の違いがあることはわかりました。

では、「霞」はどういう意味なのでしょうか。

実は「霞」には、『〇km先が見渡せないから「霞」』というような定義はありません。

太郎
遠くがぼや~っとしていて見えない様子のことをいいます。
ちなみに、「霞」は春の季語ですね。

霧(きり)と靄(もや)と霞(かすみ)とガスの違いまとめ

「霧」「靄」「ガス」(=気体)のことでしたね。
この2つには、遠くを見渡せる距離の違いで定義されています。

  • 「霧」1km以上先が見渡せない
  • 「靄」10km以上先が見渡せない

そして、「霞」は視界が見えにくい、ぼや~っとした様子のことをいいます。
天気予報で「「霧」に注意してください」と聞いた日は、特に安全運転したいですね。

濃い霧のことを「濃霧(のうむ)」といいますが、これは100m以上先が見渡せない状態のことをいいます。
高速道路の「濃霧警報」の表示が見えたときには細心の注意を払って運転しましょう!
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