「アナログ」と「デジタル」の違い

アナログデジタル

テレビ放送のデジタル化などで言葉は知っていても、この2つの違いを明確に説明することはできますか?

なかなか難しい概念なので、理解するのに少し時間がかかるかもしれませんが、この「アナログとデジタルの違い」について、具体的に例を挙げて説明してみます。

【スポンサーリンク】

アナログとデジタルの定義の違いと主な例

太郎
「アナログ」とは、数値化されていない、連続した数量の概念を指し、「デジタル」とは、数値化された、断続的な数量の概念を指します。
これだけでは、何のことだかさっぱり分かりませんね。

まず、一番分かりやすい時計の例で説明してみます。

アナログ時計は、文字盤と針の動きである時点での時刻を示します。

針は常に動いていて、故障しない限り止まることはありません。

針を目にした瞬間から、時刻を認識する瞬間までであっても、わずかながら秒針が動き続けているので、アナログ時計で「ある瞬間」を切り取って時刻を認識することは不可能といえます。

それに対して、デジタル時計は、数字で時刻を表現しています。

例えば、11:59から12:00に変わる時、その間の時間の長さは表示されません。

中には、秒単位まで表示されるデジタル時計もありますが、0秒の次は1秒、1秒の次は2秒になり、やはり0秒と1秒の間や、1秒と2秒の間の長さは表示されないのです。

このように、「0から1まで」「0か1か」という差が、アナログデジタルの最も大きな違いになります。

ちなみに、小学生の算数のおさらいになりますが、「時刻」は、時の流れの中のある瞬間を示し、「時間」は、ある時刻から別のある時刻までの経過を示すものです。
ですから、デジタル時計では「時刻」を、アナログ時計では、「時刻」と「時間」の両方を読み取ることができるといえます。

もう少し別の例を挙げてみます。

ピアノやそろばんは、ドとレの間の音や、1と2の間の玉というものが存在しないので、デジタルに当たります。

これに対して、トロンボーンは、演奏者によって音と音の間の揺れがあるのでアナログになります。

また、ものさしも、目盛と目盛の間にも無数の数値が存在しているので、アナログといえます。

このように、アナログデジタルの違いは、情報の伝え方の差によるものなので、デジタルだから最新式で、アナログは古くて前時代的、という訳ではありません。
【スポンサーリンク】

アナログからデジタルへ移行されている機器が多いのはなぜ?

桃子
しかし、CDやデジタルカメラなど、時代とともにデジタル化されている機器は多いです。

それはなぜなのでしょうか?

その理由について、これから説明していきます。

例えば、音楽を録音する時、アナログ機器であるレコードでは、音の振動を波の形で読み取ってレコード盤に溝を刻み込みます。

再生する時は、レコード針を溝にはわせることで細かい凹凸の差によって音(振動)を再現します。

これに対して、CDなどは、音をデジタル信号に変換して記録します。

デジタル信号とは、大まかにいえば「0か1か」のデータの組み合わせによるものなので、データとデータの間の音というものは存在しません。

なので、アナログ機器で録音した音源をデジタルに変換する時には、細かく見ると波形から外れたデータがあったり、元の波形との隙間があったりします。

しかし、人間が音として認識できる振動のデータ部分(可聴域といいます)は網羅しているので、元のコピーとして聴くことができるのです。

これに対し、デジタルからデジタルへの変換は、100%同じものを作り出すことが可能です。

そのため、安価に大量生産することができるのです。

また、情報の蓄積量も多く、例えば60分の音楽を録音するのに、LPレコードでは直径30cmの大きさが両面必要になりますが、CDでは12cm、もっと小さなミニディスク(MD)では、6.2cmの盤の中に納めることができます。

これは、デジタル信号は、圧縮処理をすることができるためです。

音楽だけでなく、もっと情報量の多い画像や映像も同様の方法でコンパクトに保存することができるのです。

このような理由から、カメラやビデオ、テレビなどで急速にデジタル化が進んでいるんですね。

アナログにはアナログの良さもある

しかし、アナログレコードを知る世代ではアナログファンも根強く存在しており、CDの売り上げ枚数が低迷している現在において、アナログレコードの売り上げは年々伸び続けているそうです。

アナログレコードは、よく音に温かみがあるとか、深みがあるといわれます。

これは、アナログレコードが、人間の可聴域といわれる20ヘルツから20000ヘルツ以外の音域も拾って記録していたり、スピーカーやアンプなどによって音の再現性が異なるためではないかといわれています。

また、音楽がフェイドアウトしていく時、アナログ音源では少しずつ音が小さくなっていきますが、デジタル音源では、ある大きさの音から突然ぶつっと消えたように聴こえることがあります。

音がクリアに聴こえる、というのはデジタル音源の良さですが、逆に音の振幅を味わいたい、という人にはアナログ音源が心地よいのかもしれません。

アナログとデジタルの違い まとめ

  • アナログは、数値化されていない、連続した数量の概念を指す。レコード、ビデオテープ、写真フィルムなどはアナログデータに当たる
  • デジタルは、数値化された、断続的な数量の概念を指す。CDやDVD、パソコンで扱うデータ全般はデジタルに当たる。小さな記録媒体で多くのデータを蓄積でき、容易に大量の完全コピーが可能

さて、あなたはデジタル派でしょうか?それともアナログ派でしょうか?

スポンサーリンク
スポンサーリンク