「パンプス」と「ハイヒール」の違い

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「パンプス」とは?

パンプスは、もともと靴の種類です。はき口が大きく、つま先やかかとが覆われているものです。また、ひもや留め金がなくプレーンなものをいいます。

” pumps”の”pump”は英語で、甲が大きくあいたひもや、留め金がない靴といういみです。

かかとの高さについては意味の中に含まれていません。

イギリスでは、舞踊用のくつや、スポーツ用の靴という意味でも使われています。

もともとは、フランスで御者の人が長時間座ってブレーキを踏むのが、ポンプの動きに似ているということから、pumpと言われたようです。

仕事用ですから、甲が大きく開き、足が楽になるような靴だったのです。

16世紀の後半ごろから、人は、パンプスを履いています。

当初は、ヒールがありませんでした。しかし、しなやかで歩きやすいということで、あらゆる階層の人が男女の区別なくはいていました。特に舞踏会では、パンプスは男性の正装用として用いられていました。

その後、ヒールが付くようになり、女性が主にパンプスをはくようになります。やがて、かかとがつけられ、それがハイヒールとなりました。男性はナポレオンの台頭で実用的なブーツに変わっていきました。

「ハイヒール」とは?

ハイヒールは、7㎝以上のヒールが付いた靴のことです。ヒールには、ハイヒールのほか、ローヒールやミドルヒールがあります。ハイヒールに限って言うと7cm以上のヒールで、大変かかとが高くなっています。

ハイヒールと言われるものには、いくつか種類があります。ここでは、代表的なハイヒールのかかとのご紹介をします。

stiletto heals (スティレットヒールス)

いわゆる日本ではピンヒールと言われているものです。stiletto は、英語で「先が細くとがっている小剣」とか、穴をあけるための「目打ち」の意味があります。

先が細くとがっていて、体重のかけ方が難しいハイヒールです。

chucky heels (チャッキ ヒールス)

日本では単にチャッキ・ヒールと呼ばれているものです。

chuckyは、英語で、「ずんぐり」「がっちり」「厚ぼったい」などの意味があります。

chuckyの意味の通り、ヒールが太いため、通常のヒールより高さがあっても歩きやすくなっています。

セットバックヒール(set back heels)

set backは「後ろのほうに置く」とか「ある場所から離しておく」の意味があります。

この場合は、かかとの位置がつま先よりかなり高くなり、また、かかとは接地するヒールの先とかかとが垂直になります。

つま先・かかと・ヒールの接地の点を結ぶと直角三角形になる感じです。歩くのがつかれそうです。

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「パンプス」と「ハイヒール」の違いは?

「パンプス」は、かかとがあってもなくても低くても高くても関係なく、つま先・かかとが覆われた飾りのない靴のことを言います。

したがって、パンプスは単に靴の種類のことをさしています。

「ハイヒールは」ヒールのタイプのことで、ヒールが7cm以上あるものを言います。

まとめ

パンプスは、男性も女性もかつては履いていました。

そのパンプスにかかとがついて、女性が履くものとなったのです。

ハイヒールは、女性専用になったパンプスにかかとをつけました。特に7cm以上のヒールをつけたものをハイヒールと呼んでいます。

それにしてもパンプスの歴史が意外と長くて男性も履いていたのにはちょっと驚きました。

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