「スケッチ」「デッサン」「クロッキー」の違いについて解説します。
スケッチとは
スケッチ(出典:Wikipedia)
スケッチ(skeche)は、英語が語源で、日本では「写生」と呼ばれることもあります。主に鉛筆を使用し人物や風景を大まかに描写することです。スケッチブックに描かれることも多いです。ほとんどモノトーンで描かれますが、たまに色彩がつけられることもあります。またスケッチをもとに水彩や油彩の作品に仕上げることもあります。
スケッチは学校の美術の訓練で使われる基本的な作業なので、ほとんどの人はスケッチをしたことがあると思います。スケッチでも短時間で仕上げるものを「ラフスケッチ」といいます。スケッチは、モチーフが持っているもっとも特徴的な形を描いて、細かな部分は省いてもかまいません。「海辺をスケッチする」といいますが、「海辺をデッサンする」とは言いません。
デッサンとは
りんごのデッサン(出典:横浜美術学院)
物体の形状質感・明暗・位置関係を意識しながら時間を掛けて平面に描くことです。広い意味では「絵全般」をさします。被写体を描くといっても手法は様々ありますが、特に「正確さ」がもっとも重要視されます。美術学校の試験科目とされるのも美術の基礎力を測る目安になるからです。ほとんどの場合、鉛筆・木炭・コンテを使って描かれます。そのため基本的にはモノトーンの仕上がりになります。
クロッキーとは?
クロッキー(出典:イラスト・漫画描き方ナビ)
クロッキーcroquis はフランス語が語源です。日本では「速写」と呼ばれることもあります。主に人物や動物などの動きがあるものを素早く簡単に線のみで描くことです。クロッキーは最長でも10分程度の短時間で描くことや描かれたものをさします。クロッキーはスケッチの一種だという人もいます。
クロッキーは変化していくものを短時間でとらえる訓練になり、美術作品の基礎になります。主に鉛筆・コンテ・木炭などで描かれます。瞬時にものの特徴を捉えることが必要なので、シンプルな線で情報を伝達するする力が養われます。
「スケッチ」「デッサン」「クロッキー」の違い
- スケッチは、「写生」と呼ばれることもあります。主に鉛筆を使用し人物や風景を大まかに描写することです。ほとんどモノトーンで描かれますが、たまに色彩がつけられることや水彩・油彩の作品に仕あげられることもあります。
- デッサンは、物体の形状質感・明暗・位置関係を意識しながら時間を掛けて平面に描くことです。「絵全般」をさします。特に「正確さ」がもっとも重要視されます
- クロッキーは、「速写」と呼ばれることもあります。主に動きがあるものを素早く簡単に線のみで描くことです。クロッキーは最長でも10分程度の短時間で描くことや描かれたものをさします。
まとめ
一見同じような感じがしますが、それぞれに技法が違います。絵画やデザインをする人たちには、どれも基礎勉強なのだと思います。たまにデッサンだけの絵を見ることがありますが、立派な美術品になっているので、さすがだなーち感心することがあります。クロッキーはずいぶんデジタルサイトがあるようです。絵が好きな人、マンガ家志望に人は、のぞいてみるといいかもしれません。